パパハナウモクアケア

パパハナウモクアケア

アメリカの世界遺産「パパハナウモクアケア」は、アメリカのハワイ州に属し、太平洋のハワイ諸島の北西方向に約250キロ離れた場所に位置し、その長さは東西に横に細長く1900キロ以上にもわたって続く世界最大の広さの海洋保護区の一つです。
因みに日本列島の端から端までは約3000キロです。

高い山の無い島々、岩礁、パールアンドハームズ礁やミッドウェー環礁と呼ばれるサンゴ礁、ラグーン、そして海の中には、海山と呼ばれる深海の山々から構成されています。

「パパハナウモクアケア」一帯は、波の影響が小さくて、穏やかな海となるため多種多様な海に生きる動物類の世界最大の繁殖地としての役割を担っています。そこには、7,000種類以上の海洋生物が生息していると言われています。
絶滅危惧種のモンクアザラシやクジラなどの哺乳類から、鳥類、魚類、亀などの爬虫類まで多くの動物がここで生きています。そしてアオウミガメの産卵地であります。
また、固有種も多く貴重なエリアとなっています。

自然の他、ここには、タヒチ島と似た文化を示すものとして彫刻や石像があります。
また、近くのハワイでは、ハワイの先住民は死後の魂が帰る場所、生命の誕生の地として信じられており、ハワイとの文化的な繋がりを知る上で重要な意味も持っています。
更に、近代以前のヨーロッパ人が訪れる前のこの地域の土着の人々の生活を知ることができる遺跡も「パパハナウモクアケア」には残されている点で貴重な場所となっています。

これらの利用により、2010年に自然と文化の両方にわたる複合遺産として世界遺産に登録されました。
世界遺産に登録される前の2006年には、アメリカ政府によって「北西ハワイ諸島海洋国家記念物」に指定されています(翌年、「パパハナウモクアケア海洋国家記念物」に改名されました)。

非常にきれいな海、サンゴ礁の広がるパパハナウモクアケアの広さは36万平方キロメートルと世界最大級の海洋保護区あって観光に訪れたいと思わせる魅力のあるエリアです。
しかし、残念ながら、この一帯は、米国海洋大気局、米国内務省魚類野生生物局、ハワイ州政府が管轄しており、無許可での野生生物の持ち出しや観光はおろか、船舶の無許可での通行も禁止など関係者以外の立ち入りが厳しく規制されています。
動物や自然を研究する政府関係者が住んでいるのみです。

尚、パパハナウモクアケアとはハワイ語を組み合わせた造語で、「パパ」は母である大地とサンゴ礁を意味し、「ハナウ」は出産を意味し、「モク」は島を意味し、そして「アケア」は父である天の神と広いということを意味する語句です。