エバーグレーズ国立公園

エバーグレーズ国立公園

アメリカの世界遺産であるエバーグレーズ国立公園は、熱帯から亜熱帯までの気候を持つフロリダ半島の南端、メキシコ湾にオキチョビ川が流れ込む河口付近に広がる広大な面積を有する湿地帯です。

その面積は、約6100平方キロあり、日本の四国の面積を遥かに超える1.5倍の広さがあります。
この広大な「エバーグレーズ国立公園」の中に、鳥類が400種類以上、魚類は100種以上、また、アメリカマナティ、フロリダピューマ、フロリダパンサー、ミシシッピワニなどの多彩な生き物が生息しています。

これは、熱帯から亜熱帯・温帯にかけての気候、更には川と海が接するという地形の条件が加わって複雑な生態系を作り出しているからです。
このような場所に立地するエバーグレーズ国立公園では、多様な環境下に生息する動植物をここだけで見ることが出来ると言う希少性からユネスコは、貴重な自然遺産として、1979年に世界遺産に登録しました。

しかし、1970年以降、急速にその生息数が減少したため、ユネスコは1993年に人類にとって失ってならない貴重な生態系のある自然であるとして、エバーグレーズ国立公園を危機遺産に指定しました。

その原因となったのは、1950年代に遡ります。
都市化の必要性から、水路を作って湿地帯の水を抜いて湿地の多くを宅地や農地として利用することにしたからです。
併せて、ごみ焼却場による重金属汚染などを原因とする水質汚染や土壌汚染が起こり、シロトキの生息数は、約20万羽から2万羽へと激減、またアメリカトキコウは、約8000羽から約2000羽へとこれも激減しました。

危機遺産に指定されたのち、昔の自然に戻る機運が高まり、2000年に自然を再生する事業が決定され、水路を埋めて元の湿地帯に戻そうとする計画が始まりました。
この結果、環境が改善し、ユネスコは2007年にいったん危機遺産リストから解除されましたが、すぐの2010年に再度、危機遺産リストに登録することとなりました。
これは、海洋への環境悪化で海洋生物の生息地の減少と種の減少が進むなどの問題が深刻になってきたためです。

動植物が好きな人にとっては、エバーグレーズ国立公園は、全く飽きることのない時間を過ごすことができます。
それも同じような種類が多いのではなく、全く異なる種類の動植物が豊富に生息しているので、それほど動植物に詳しくなくても、多種多様な動植物を見ることができて、楽しい時間を過ごすことができます。

入園料は車1台につき10ドルとなっています。
マイアミからは、広大なエバーグレーズ国立公園の観光スポットによって、到着時間は変わりますが、車で約30分から1時間と非常にアクセスのしやすい公園です。